2004-01-01から1年間の記事一覧

『花火』 川内倫子、『廃墟ノスタルジア』 三五繭夢 栗原亨

前回の日記に書いた写真集『花火』と『廃墟ノスタルジア』は、その写真の上手下手に大きな違いがある(ように思われる)にも関わらず、ある共通点を持っているような気がする。 『花火』の方は素人目に見ても、すごく上手な写真が収められている。タイトルの通…

 衝動買いとはまぞうの詳細モード使いたい欲

花火作者: 川内倫子出版社/メーカー: リトルモア発売日: 2001/11/01メディア: ペーパーバック購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (26件) を見る廃墟ノスタルジア作者: 三五繭夢,栗原亨出版社/メーカー: 二見書房発売日: 2003/11メディア: 単行本 …

「At Interface Value−−メディア体験と殺人衝動」 大澤真幸

社会学者、大澤真幸の「At Interface Value−−メディア体験と殺人衝動」(『メディア―表象のポリティクス (表象のディスクール)』所収)という文章を読む。本当に突発的に酒鬼薔薇聖斗の連続児童殺傷事件についての文章を何か読みたくなったから、以前から機会…

 おやつクラブ

ハーゲンダッツのアイスクリーム(アップルパイ) ちゃんとアップルパイの味がする!濃厚な味がアイスクリームという冷たい食感とマッチしてすごく美味しい。シナモンとかパイ生地とかリンゴの果肉とかもアップルパイ感を増していて良い。アイス(ICE)を食べて…

『人喰いの民俗学 (歴史民俗学資料叢書)』 磔川全次

『人喰いの民俗学 (歴史民俗学資料叢書)』 磔川全次 批評社 カニバリズムに関する文献を当時の集めた本。モースが大森貝塚において、古代の日本において人肉の習慣があったという痕跡を発見し、それが当時の日本で大きな論争の種になったという紹介が導入部…

食べる

『超殺人事件 推理作家の苦惱』 東野圭吾 講談社文庫

そしてこういう読書メモなんていうものを書いてしまうあたり、東野圭吾の手のひらの上で踊っているだけなんだ。「ショヒョックス」の話だけでも、読書日記なんてものを書いている皆は読めばいいんじゃないか、と思う。

『リアル鬼ごっこ』 山田悠介 幻冬社文庫

皆が言うほどにつまらないとは思わなかった。アイデア自体はそこまで悪くないと思う。ただ、文章は致命的に下手だし、ストーリーの組み立ても下手、キャラも立ってない。主人公は足が速いってことしか覚えてない。佐藤さんどうこうってのはギャグっぽくて面…

『鋼の錬金術師』 荒川弘 ガンガンコミックス

正統派少年マンガの中にも軍内部の不穏分子などが見え隠れするあたり僕の好みのマンガ。正直主人公たちにはあんまり魅力を感じないのでもっと軍高官をガンガン出してくれるといいな、と思う(今のところ佐官クラスの人間がメインだものね)。ヒューズ少佐が一…

『クビキリサイクル』、『クビシメロマンチスト』 西尾維新 講談社ノベルス

これは再読。『ネコソギラジカル』に備えて、というやつ。『クビキリサイクル』はとびっきりのキャラクター達にうっかり騙されそうだけどミステリとしては意外と真っ当だと思う。哀川さんは事件が終わってから現れて、事件の外で起こっていた事件の話(事件の…

「赤色のモスコミュール」(『ファウスト vol.1』所収) 佐藤友哉

ミナミ君のキャラがどうしても舞城王太郎を意識させてくれる。僕も平凡な人間になるのが怖くて、自分が人よりも優れていると思いたくて、しかし21歳になった今平凡なまま生き続けている人間なので、この話にはとても共感できる。乱暴な言い方だけど、猫の首…

『QED 式の密室』 高田崇史 講談社ノベルス

薀蓄ミステリ。薀蓄ミステリにおいては実際の事件の部分と薀蓄部分のすり合わせがしっかりされていないと薀蓄部が冗長になってしまって読みづらいのだけど、この話は、薀蓄部に本当に関心させられた、正直実際の事件の方の説明として有効に機能しているかと…

 「そいる」

金子一馬とカネコアツシを勘違いしていた。僕の知ってる金子一馬の絵じゃないなあと思ったのは金子一馬じゃなくてカネコアツシだったからでした。カネコアツシ『SOIL』の1、2巻を買って読む。 新興住宅地で、ある一家が突然消える。食事の準備が出来ていたり…

新潮文庫のキャンペーン用の三角のアレを多量にゲットしてきたので100%ORANGEの絵本だけじゃなくて他にももう1つくらい応募できそうだ。何にしようかなあ。

『DEATH NOTE』の3巻。単行本になるまで読んでいなかったのでこの展開には本当にびっくりした。あとLの頭脳を絶対視し過ぎていた自分に気づく。1巻と2巻を読み返してそれに気づいた。天才vs天才ではあるけど、それは無限の天才じゃない。

『老人と海』 ヘミングウェイ、『地図にない町』 フィリップ・K・ディック

友達の家で、友達がお仕事をしている間に本棚から適当に選んだヘミングウェイ『老人と海』とフィリップ・K・ディック『地図にない町』を読んだ。 『老人と海』の方はシンプルな描写でストイックな老人を書いた小説。心情描写を排した文章ってのは結構好きだ…

検索ワード

「銀河英雄 エベンス」 なかなか渋い検索が。以前から「グリルパルツァー」などの面白ワードで飛んでくる人が多くて僕としてはとてもうれしい。エベンスはヤンの嫌うところである信念の殉じたある意味では立派な軍人でしたね、同盟軍大佐のまま逝ってしまっ…

『パイロットフィッシュ』 大崎善生

埼玉に行って、友達の家から何冊かの本を借りてきた。そのうちの1冊を帰りの電車の中で読み終えてしまったのだけど、それがとても良い小説だったのでメモしておこうと思う。大崎善生という人の『パイロットフィッシュ』と言う小説。説明のために終盤部分から…

 実家のマンガ

今日の午前中は実家の本棚から一人暮し先に持っていくマンガを選別していた。大学生になってから読んでいるマンガより素直なものが多いなあと思ったよ、読んでいる本人は大学生になって高校生の頃よりは大分素直になったんだけど。『天使禁猟区』とか『I'll…

 勇気

勇気というのは僕がビューティフルのスペルを調べずに書いたということ。これから調べるつもりもないし間違ってようが正解だろうが何も言わないで欲しい。 浅野いにお『素晴らしい世界』の1巻と2巻を買って読んだ。作品外部の要因を持ち込むのは良くないこと…

『好き好き大好き超愛してる。』 舞城王太郎

「ファウスト」系読者の期待を一身に背負ったものの、芥川賞受賞という(読者の)夢を逃した、舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる。』を読んだ。 主旋律である「柿緒I、II、III」の他の「智依子」、「佐々木妙子」、「ニオモ」があまりに小説的過ぎるのは一…

 アンドレ

今日は少し遠出をしたので、電車の乗っている時間が長かった、電車の中で本を読んだりマンガを読むと集中できるのは僕だけだろうか。 電車の中では吉野朔実『王様のDINNER』を読んだ。「王様のDINNER」、「TRISTAN」、「金色の落葉ふりしきる…」、「パピヨン…

『つめたいよるに』 江國香織

本番で、という話はさすがに周りでは聞いたことがないのだけど、模試では相当数の人持っているだろう「やべー国語Iの方やっちゃったよ」経験。かく言う僕も経験がある。 どうでもいい前置きだった、何年か前のセンター試験国語Iの小説に江國香織「デューク」…

 衝動

僕は黒戸さん(id:musasabinさん)の文章がどうしようもなく好きで、最近メールを送ったり頂いたりしてるのだけど頂いたメールを読むたびになんだか嬉しくなっちゃう。2人でインターネットがなかったらどうなっていたんだろう…なんて言いながら似たような趣味…

 リバー

大阪に居た頃と、神奈川で一人暮しを始めてからとで1箇所ずつ好きな河川敷ができた。それを僕は、僕が大文字の河川敷を好きだからそれらの河川敷が好きなんだと思っていたんだけど、そうじゃなかった。ものすごく当たり前のことだけど、その時期の心境だとか…

 読書日記ばっかり書くの疲れたのでやめた

大したこと書けないし需要(がない)とかを考えちゃうので、気が向いた時に気が向いた本だけってことにしよう。 実家に帰ってきて思ったのだけどもう部屋に懐かしさを感じなくなってしまってる。実家暮らしだったころは3泊旅行から帰ってきた時はマンションの…

『斜陽』 太宰治

太宰治『斜陽』を読み終わる。あの家族において貴族であったのは母と直治だけであるように思う。母はその優雅さにおいて、直治はそのプライドにおいて。その中でも僕は直治の「没落」方法に魅力を感じた。彼が酒を飲み麻薬を飲むのは階級差を乗り越えるため…

 それにしても…

太陽即死して欲しい…。暑すぎる。活字を読むぞ読むぞー!と思って無理に読んでるのだけど、頭になかなか入らない。汗でベトベトしてイライラしながら読んでるからかなあ、それに加えて元々頭と心の出来がよくないので!で、楽な方楽な方へ流れていくよ…絵が…

 試験終わってから

びっくりするくらい本を読む気がしなくなった。やっぱり何かしなければならない状況下で焦りながら、なぜこんなことをしているのかという疑問を胸に頁を捲るのが一番楽しい。なので、ナンセンスエロマンガ家山本直樹の最高傑作であると僕が思っているところ…

 ここ3日

毎日「華麗なる食卓カレー」を食べているのだけど、美味しすぎる、全然飽きない。御飯を炊いたのも半年ぶりくらい、その労を惜しむ気がしないくらい美味しい。いやあ、コンビニで売ってるレトルトのカレーでここまで幸せになれるとはおめでたい人間だなあと…