小学生の作文
- 作者: 藤原帰一
- 出版社/メーカー: ロッキング・オン
- 発売日: 2003/12/03
- メディア: 単行本
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グローバリゼーションがアメリカの陰謀だとかなんだとかいう話に対して、ワシントンは経済的なリソースを動因できないんだからグローバリゼーションの拡大とワシントンの政策はノットイコールだっていう話が出ていて、これはいつだったか(いつでも、なのかもしれないけどそれはしらない)、ネグリが似たようなことを言ってたなあと思った。戦争のコストが極めて高いことを考えたら、国際世論はワシントンを説得するよりは、アメリカの経済貴族達を説得した方が効果が期待できそうってことになるのかしらね。ただ、じゃあグローバリゼーションによる南北問題はどうすんだ、っていったらこれはまた別の問題で、色々考えてみても何にもグッドな方法は思いつかない。それはとても悲しい。ただ日本が経済を武器にしたときには外交がうまく良く傾向があるという話を聞くと、カンボジアで魅せたその手腕を持ってアメリカから精神的に独立して経済大国の地位に見合った尊敬を獲得しつつ、富を再分配することもできたりするんじゃないのと思ったりもする。
北朝鮮のミサイルどうこう、とかなんだとか現実的な問題が発生したときにいつでも僕は口にすべき言葉を持たなくてそのことに不安な気持ちになってしまう。現実的かつ誠実にものを考えている人だなと思っている藤原帰一の本を焦って手に取り色々考えようなんていう発想をしちゃう自分に少し笑ってしまった。贔屓目に見てもマセた小学生なら考えてそうなことを来年から社会人になる大学4年生の僕が公の場でダラダラ書いてしまうのはとても恥ずかしいけど、せっかく北朝鮮が考える機会を与えてくれたんだし、と変な言い訳をしてアップしてみようと思う。
そういえばうちはネット環境もなければテレビもないので、ミサイル発射事件を知ったのはその日の昼過ぎぐらいに友達と会った時だった。びっくりはしたんだけど、上にも書いたようにそういうときにどういう現実の絡み合いからこういう事実が生まれたのかさっぱりわからないし、それについて何かを言うなんておこがましいことのような気がして口を噤んでしまう。まあそんなことを考えながら漫画喫茶で色々関連ニュースを見ていて一番印象的だったのがこれで、(実際にどうなのかは別にして)様々な分析のソースを一番たくさん持ってそうなアメリカさんでも「動機を知ることは不可能だ」なんて言っちゃうくらいわけのわかんない事件なんだなって思った。そして、漫画喫茶の帰り道に、隣国がならず者国家なんだったらなんとかしようがあるけど、気が狂ってる国家だったら本当にどうしようもないな、なんてPC的にはどうかと思う感想を抱いたことは覚えてる。