『Aクラス麻雀』 阿佐田哲也

 ブックオフで100円だったから買ってみたんだけど、途中でびっくりするような文章があった。麻雀をやらない人にはわかりづらいかもしれないんだけど、阿佐田哲也は麻雀の手作りとは「手役作りが手作りじゃない。手作りとは、自分のところへ来た牌全部の可能性を広げていくことだ。」といい、それを踏まえて三色しか狙えなくなってしまった手牌形を例として挙げ「この手では三色が独裁者になっている。」という。この言い回しがすでに面白いんだけど、挙句の果てにには

まず独裁者的三色を崩さなければいけない

なんて言い出す始末。この「独裁者的三色」ってフレーズはしばらく忘れられそうにないなあ。