『
蒼天航路』は文句なしに面白い。僕は小学生のときに親から買い与えられた吉川
三国志で
三国志にハマったんだけど、そのイメージが頭の中で
固定観念になってるから、このマンガみたいに新しい見せ方をされるとそのギャップが面白い。
于禁の降伏シーン1つとっても、
于禁ちょっとかっこいいもんな。張昭の小言キャラとかもすごくいい味が出てる、『
銀河英雄伝説』のムライみたい。『
三国志』をここまで現代風のマンガにアレンジできるなんていうのは本当にすごい。
荀イク死んだとき泣いちゃったよ…。
梅原猛のこれとそれにインスパイアされた
山岸涼子のマンガを読んだときにも思ったけど、学校で習う歴史っていうのはとても一面的だ。
三国志(これは学校教育じゃないけどいわゆる名著を最初に読んだ)にしても
聖徳太子にしても、最初に刷り込まれたイメージというものがすごく強い、というかそれ以外の考え方ができなくなってる。『
蒼天航路』は別にアカデミックなものじゃないから解釈の違いを提示しているってことになるんだろうけど、『隠された十字架』なんかは
固定観念を覆す証明だもんなあ。