ドラえもん プラス 2 (てんとう虫コミックス)

ドラえもん プラス 2 (てんとう虫コミックス)

 大学生?のジャイアンが登場するのが見所。ジャイアンが大学に行くようなタイプには見えなかっただけに驚いてしまった。小学校→中学校→高校→大学っていうレールをみんなが共有しているからこそ、「大学生のジャイアン」が登場しなければならなかったんだろう。大学生のジャイアンと呼んだのはあくまで他人であって、「大学生のジャイアン」と呼称されている未来のジャイアンはもしかしたら「フリーターの/ニートの/専門学校生のジャイアン」かもしれない。つまり、このマンガからわかることは、のび太達が将来に「大学に行くこと」を自明視しているということだけだ。のび太はあんなにも勉強が嫌いなのに、それでも自分が大学生になるということは当たり前のことだと思っている。無論自分が小学生のときに大学生になるというビジョンをはっきり持っていたなんてことはない、けどこのような特殊な状況下において明らかに炙り出されたように、小学生の無意識では大学生になるというビジョンがしっかりと構築されている。このはてなダイアリーを読んでいる小学生諸君、敷かれたレールの上を行くことはそれ自体が悪いことだというわけではないけども、自分がどこを歩いているかってことは、いつも考えていないといけないんだゼ…。あーねみ。

 そういやマンガ喫茶藤沢とおる先生の『TOKKOTOKKO Devil’s Awaken(1) (アフタヌーンKC)を読んだんだけど、最近先生におかれましては「警察vs何か」っていうのが流行ってるんかね。マガジンで連載してるのもそうだしさ。僕としては、先生には暴走天使やらなんやら族がたくさん出てきて中高生に勘違いしたかっこよさを啓蒙するようなマンガを描いてほしいんだけどな。僕と同年代の男はみんな『今日から俺は』と『湘南純愛組』でヤンキーに憧れたと信じてやまないんだけど、どうだろう。