『文化人類学の名著50』

 文化人類学のレポートを書いたので少しそれに関連する本を読もうと思った。レポート自体は『文化人類学の名著50』っていうすごく便利な本を読んで片付けちゃったのだけど、せっかくだから…と思って選んだのがレヴィ=ストロース『悲しき熱帯』。今まだ上巻の半分くらいまでしか読んでいないんだけど、もの凄く美しい文章、日の出と日没についての描写なんかは過剰に美し過ぎて理解できないくらい。人類学者が「私は旅や探検なんか嫌いだ」と言う文章で書き始めた旅行記、なんだけど現地調査の結果どうこうよりも今のところは行く先々で巡らせた随想って感じ。とりあえずがんばって読み終わりたい。美しい文章ってだけじゃなくて、レヴィ=ストロースの根本的な思考が凄く露出していると思う。