僕は「好物は塩です」ってくらい味がわからない人間なので、親がいつも「昔からいいものを食べさせてきたのに…」と悲しそうな顔をします…。わりと頻繁に吉兆に連れて行ってもらってたらしいんだけど記憶になさすぎる、ワンモアバブルプリーズ。バブルといえば都築響一の新刊にホテル川久が出てて爆笑した、できた当初は年1、2回は行ってたけど今見るとこの趣味はすごい。
 でまあ、話を戻すと、実家に帰ってくると、味覚が崩壊していて1人暮らしで貧しい食生活を送る僕を哀れんで、叔母さんが美味しいものを食べに連れて行ってくれるんだけど、本当に美味しいものを食べるといくら僕でも感動する、感動できて安心した。今日はお蕎麦屋さんでコース料理を食べたんだけど、「素材を活かして丁寧に…」のお手本のような料理が出てきてすごく堪能。酢をゼリー状にしたものとイチジク、山芋を和えた物が、一瞬新奇な味だけど、ちゃんと味わうとそれぞれの味の長所が滲み出ていて美味しかった。あと緑色の茄子が出てきて超ビックリして「これ新種ですか…!」とか聞いて恥をかいてしまった、なんか皮をうすーく剥くとそんな色になるとかなんとか、見た目に爽やかで美しい。肝心の蕎麦は本当に言うことが無くて、雑じり気のないそばつゆは本当に舌への刺激が全くなく、ただ蕎麦を引き立てるだけ、ただ、それだけ。神奈川の1人暮らし先では基本的にゴミのように貧しい食生活なので美味しい蕎麦やら久兵衛やらに連れてって貰えて満足した。というわけで明日からまたコンビニ生活です。

バブルの肖像

バブルの肖像