学生生活最後の夏休みだから…1.せっかくだし旅行に行く、2.せっかくだしごろごろするという2つの選択肢がある中で僕は当然ごろごろをチョイス。自動でご飯が出てくるシステムを求めて実家に帰ってきてごろごろしている。というか長期休み毎に実家でごろごろしてるなあ…いつもごろごろしてばかりの僕を見かねて「お金は出してあげるから」と海外旅行やら短期留学やら薦められるんだけど面倒くさくて結局日本はおろかめったに家からも出ることがない。
 東京から大阪へは、大阪旅行がしたいと言う大学の友達と一緒に夜行バスで帰ってきた。今回のメインはスマートボール、東京にもあるらしいんだけどね。ギャンブル性が低くて遊びみたいなものだけど、一発一発を打ち出すときの瞬間性への意識は今のパチンコよりも強く、最初は喋りながらやっていた僕たちも、いつしか黙々と球を正確に打ち出す作業に集中して取り組んでいた。静かな店内で白い球が釘に弾かれ美しい音を奏でながら深い孔に吸い込まれていくのに魅入る。100円を投入する、球が溢れる、レバーを引き球を打ち出す、孔へと消える玉、レバーを引き…やってることはただの遊びなんだけどその姿勢は確かに労働に取り組むそれと変わらないかもしれない。『表徴の帝国』も一緒に持って帰ってこればよかった、すごく読み返したい。