『Little Boy: The Arts Of Japan's Exploding Subculture』 Takashi Murakami

Little Boy: The Arts Of Japan's Exploding Subculture

Little Boy: The Arts Of Japan's Exploding Subculture

 原爆によるトラウマというものを仮定した上で日本のサブカルチャーを体系だててアメリカに発信した「リトルボーイ」展のカタログ。『ウルトラマン』のお人よしさについては確か大澤真幸『戦後の思想空間』でも触れられていた気がするけど、そういう他人の善意(この場合はアメリカの善意)への依存やら、のび太のダメさやらの生ぬるさだとか、かわいいものが流行する土壌だとか、あと戦争画ハイカルチャーの分野で抑圧されているけどヤッターマンだとか(最後のキノコ雲)ガンダムだとか(コロニー落とし)エヴァだとか(セカンドインパクト)ではその抑圧が表象されてるだとかそのようなことが書いてあった気がする。もうどんなこと書いてあったか既に忘れつつあるけど大筋ではそんな感じだったはず。フロイトが「無意識」を仮定して大きな体系を作ったのと似たようなもんだと思うな。大人になれてない日本、みたいな感じなんだけど、屈託なくそんな日本をアメリカに向けて発信してしまえるあたりがちょっとカッコいいような気がしてしまった。