『精霊の王』 中沢新一

精霊の王

精霊の王

 この人の広げる大風呂敷はどうしてここまで、人を興奮させるんだろう。
 「シャグジ」という国家以前に存在していた古層の神を巡る本なんだけど、この本の展開はとても速くてぶっ飛んでいる。気がつけば一瞬ですべてが「シャグジ」に結び付けられてしまっているような。