昨日、横浜美術館に「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展を見に行ってきた。予習を少ししかしていかなかったんだけど、なんだかんだいって面白かった気がする。ここでも、オリジナルとフォロワーの差が際立っていた。影響を受けた、とか批判的に継承とかまあ言い方はたくさんあるけど、結局はデュシャンの土俵の上から出ていないんだよね。デュシャンの「瓶乾燥器」を引用したトニー・クラッグっていう人の「スパイロジャイラ」っていうのはその中ではすごく迫力があってよかった。からっぽの瓶乾燥器が、「瓶」を獲得してものすごく生命力を得ていた。螺旋状に上方へ向かっていくのもすごく有機的でいい。レディメイド(物)の継承の仕方としては、シンプルだけどすごくうまいなあと思ったよ。あと、デュシャンの「大ガラス」との絡みで吉村益信という人の「大ガラス」という作品が展示されてたけどこれを見たときはさすがに、ちょっと恥ずかしくなった…え、こんなんでいいの?これ、大きい鴉なんだけど…大丈夫?って思いました。
 現代芸術とか本当、よくわからないことが多いんだけど、顔を近づけてじーっと見てみたり、ぐるぐる色んな方向から見てみたりすると楽しかったので行ってよかったと思う。僕みたいな素養のない人間でも楽しめたので、一度行ってみると楽しいと思います。あと、一度インテリの人に吉田も連れてってもらって解説などをしていただきたい。