新旧STUDIO VOICE

 たまには日記みたいなことも書いてみようと思う。今日は京都に行ってきた(神奈川で一人暮しをしているのだけど、年末なので実家の大阪に帰ってきてるの)。友達と昼過ぎに待ち合わせていたんだけど、ちょっと早く着きすぎたので四条通りをぶらぶら。いつもは行列ができてる都路里の本店に珍しくその行列がなかったので1人でふらっと入る。ずっと都路里行きたい行きたいって思ってたんだけど、そういえば僕は抹茶が嫌いだった。入ってから気づいてものすごく困って、雑炊を注文。カップルが抹茶パフェなんかを楽しそうに食べてるなか1人で雑炊を啜るはめに。まあそれなりに美味しかった、柚子かなんかが入ってるのかな、時々口の中がフルーティーな感じになったよ。
 んでその後友達と合流して恵文社へ、冬の大古本市というイベントをやってて、面白いアイテムがいくつかあった。万博のパンフレットなんかが売ってて、ちょっと買いそうになったけど、2000円というのはちょっと洒落では買いづらかった(僕は貧乏なので)。結局買ったのは1993年6月号のSTUDIO VOICE、「ニュー・テキスト スタジオ・ボイス副読本300冊」という特集。今本屋で並んでるSTUDIO VOICEで「最終ブックリスト320」みたいな企画をやっててそれが結構面白いセレクトだったから買ったんだけど、10年前のそれと比べると面白いんじゃないかみたいな気分でこっちも買ってみた。大塚英志(僕はなんだかんだ言って大塚英志が好きなんだけど、この人は10年前からこんな感じだったんだなあと思った、本のチョイスもいちいち納得できる、江藤淳柳田国男、その他人類学系の本なんかね)や山形浩生(ウォーラースティンを推してたりしたのが意外、なんかウォーラースティンとか嫌いそうなのに。あと山形浩生も僕はやっぱり好きなので、文章の感じが変わってなくてなんだか変に楽しかった、この人のレビューはいちいちかっこいいんだよ)、香山リカ(どうでもいい)に仲俣暁生(『極西文学論』、そろそろ買って読もうと思ってる。『ポスト・ムラカミの日本文学』もうまくまとまってて面白かったし)とまあ今でもよく見る名前がチラホラで楽しかった、僕が10歳とか、そんなころからこういうところで文章書いてる人たちなんだなあ、と少し感動。草間彌生が『杜甫詩選』を選んで「絵を描くのに疲れたときにこの杜甫をひもとく」なんて言ってたり。見比べると楽しいので僕のうちにきたりする人は見比べて楽しむといいと思う。
 で、次はイノダコーヒ本店。アラビアの真珠、という名前のコーヒーを頼む。あと1680円のビーフカツサンド!すごく絶品だった。僕はどうも落ち着きのない人間で、仲のいい友達といるとつい余計なことばっかりしちゃうんだけど、今回もそのせいで水をこぼしたりして友達に怒られてた。しょぼん。コーヒーを一口飲んで「ん…まるで真珠を溶かしたかのような煌く味わい…そしてまたほどよい酸味が」なんて馬鹿なことを言って笑ったりもしてた。
 本当に余計なことをしたり、うざったいことをしたりして迷惑をかけてばっかりだった。これにこりずにまた遊んでね、id:neemaさん。