とまと、いわい、しんぶんし
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2004/10/08
- メディア: DVD
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最終的には花の嘘、アリスのやる気のなさという2人の幼い部分は、宮本くんを介して乗り越えられる。ストーリーの構造的に(シンプルで王道的なものだけど)とても美しいなあと思った。2人は成長したんだ。
最初に書いたように、僕はあまり映像作品を見ない。アリスがバレエを踊るシーンが、多少長すぎるくらい挿入されるのだけど、音楽の美しさ、あとよくわからないけどきっとカメラワークの上手さとかで恐ろしく綺麗なシーンに仕上がってる。こんなシーンみたいに、ストーリー的に良く出来ているだけじゃなくて(ストーリーさえ面白ければ、と思って見ていたのが普段基本的に文字しか読まない僕のだめなとこなんだけど、よく考えれば漫画も絵で選り好みすることはあるし当たり前といえば当たり前のことを意識してなかったなと思う)、その映像が美しいからこそ、この映像作品にとても惹かれたんだなあと思う。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をちょっと想起させられた。映像作品冒頭の、花とアリスを撮ったシーンなんかは、(以前に書いたように、何故だかよくわからないのだけど)とてもノスタルジーを喚起するもので、その感傷的で綺麗なものと(多少くすんだ感じの色なんかはその理由の1つだろうとは思う、なんでそれが理由になるのかという理由はわからない)、バレエのシーンなんかに見られる時間が止まるほどに美しいものが入れ代わり立ち代わり出てきて、映像に釘付けになってしまった。