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 今までの人間<旧人>に対して<新人>、<異人>というニュータイプが登場して、それらの種が上位に君臨している社会が舞台。<旧人>の精神的リーダーが宇宙にむかってこの状況を打開できる仲間を求めて行ったんだけどなかなか帰ってこないっていう中で、ある平均的<旧人>が、反体制グループに身を投じていくところからストーリーがはじまる。<新人>と<異人>っていう支配層内の微妙な対立の書き方がとてもうまい。また、最終的に<新人>、<異人>共に骨抜きにされてしまうんだけど、その方法がとても見事、まあ過程は陳腐だとしても(というか期待通り過ぎ)。

網野善彦を継ぐ。

網野善彦を継ぐ。

 『無縁・公界・楽』を読み返したくなった。中沢新一はなんか底流にあるもの、ってのに拘りすぎな気がする。そういや『ウルトラバロック』という写真集でヨーロッパのバロックとメキシコ土着の文化が結合した結果生まれた異様な教会を見たけど、その序文を中沢新一が書いていたのを思い出した、確かに好きそうな感じだものな。中沢新一はロマンチストだね、ほんと。や、僕は好きですよ。『ウルトラバロック』は
MEXICO:BAROQUE

MEXICO:BAROQUE

が高くて買えずにしょんぼりしていたところを古本屋で見つけたので代わりに買った。本当はこっちが欲しいん。

 あとバルト『現代社会の神話』のプロレス論だけ立ち読みしてみたり、『表徴の帝国』も大学入った当初に読んだけどバルトの文章はすごく苦手。
 

現代思想のパフォーマンス

現代思想のパフォーマンス

だとかで解説される分にはわかるんだけど、実際に読むと読みにくくてしょうがない。『現代思想のパフォーマンス』は「実践編」として映画やら小説やらに紹介されている各思想家の思想の応用がなされていてとても面白かったな。

  あ、バーゲンで服を買ったりはしなかったけど、パルコの洋書バーゲンで

Archilab's Futurehouse: Radical Experiments in Living Space

Archilab's Futurehouse: Radical Experiments in Living Space

を買った、寝る前にがんばって英語読んでます。